コンセプト④温泉地の宿に足りないもの
「温泉入って、ゆっくり、のんびり、おいしい
もの食べて、お腹もいっぱ〜い。お酒もはいって、
ちょっといい気分♪」
「さて、部屋に戻って・・・。」
「ああ なんか眠くなった。」
「(普段のように)テレビ、テレビ 」
「せっかく温泉来たんだから、もう一回お風呂!」
などなど。
でも、「何かすることなくて、家にいるのと変わ
らないな…。」
温泉地を訪れて、そんな風に感じたことはありま
せんか?
「ゆっくりしに来たんだから、別にそれでいい」
そう仰る方も多いかもしれません。
自戒も込めてですが、温泉地の宿はここの工夫が
足りない‼️
私達はそう思いました。
この「夕食の後の過ごし方」、➕αの未知の価値
を探すために、私達はまず「温泉地のホテル旅館
の足りないコト、もっとこうだったらいいと思う
コト」
に注目しました。
グループ団体での旅行なら、
宴会の後、二次会のカラオケバーや夜食の店など
行かれるでしょうが、
個人旅行となると…。
ファミリー向けの、お子様が楽しむ設備や企画が
ある宿も出てきました。
しかし、特に私達がイメージしたご夫婦の旅に、
それに相応しい場がない!!
「ご夫婦のためにカウンター席のオシャレなバー
を備えている宿は他にもあるでしょ?」
「うん。確かに」
「でも、そういうバーって結構高いし、部屋に
帰って販売機かコンビ二で買ってきたお酒を飲め
ばいいんじゃない?」
「以前、旅行したホテルで、折角だから奥さんに
『バーに行くか?』と誘ってみたけど・・・
『もったいないからいいよ~』とか、『部屋で
飲めばいいじゃない!!』
って言われて、何かテンション下がったし、
こんな時だからって気を遣ったのに・・・って
雰囲気悪くなってしまったよ」
「そうなると、宿側にとっても何か揉める
きっかけを作ってしまったみたいになるよね…」
・・・(長く沈黙)・・・
「ドリンク一杯サービスとか?」
「ん~できれば、よくある一杯特典とかじゃなく、
もっと思い切ったサービスならいいですよね??」
「できるの? そんなこと。
大損することになりません?」
その後、その飲む場所のスタイルや運営方法は
もちろん、ホテル全体の運営の仕組みを考えて
みることにしました。
この「夕食後の過ごし方」は一つの例ですが、
他にもチェックインからチェックアウトまで、
ご滞在中の時間帯毎に、
特に「ご夫婦での過ごし方」をイメージして、
新ホテルに必要な設備やサービス、
おすすめの過ごし方の提案をしては?
という具合に広がっていきました。
その過程で一つのキーワードとして、
「大人のデート」が生まれました。