コンセプト③癒しの次にくるものは?
私達の強みからそれを受け入れていただけるお客様
のイメージは、子育てから手が離れたご夫婦。
50代以上の方々ではないだろうか?と思ったのも
束の間、
では、その大人のご夫婦にどう過ごして
いただくか?
どのようにしたら滞在時間を良いものにして
していただけるか?
コンセプト探しもいよいよ本題に入って
いきました。
これまで多くの旅や宿泊の「経験」と、趣味の
分野はもちろん、あらゆる「知識」も豊富な
方々。
そしていいものを見る目も肥えた方々。
そんな方々の旅の目的は?
一般的には地方の温泉地となれば、それはやはり
「癒し」でしょう。
-300x208.jpg)
日頃の疲れを癒すために、「ゆっくり、のんびり、
地元の美味しいものを食べて・・・。」
ということだと思います。
誰もこのことに異論はありません。
が!! しかし、日本全国どの温泉地のホテル・旅館
はすべてこの「癒し」をコンセプトにしていると
言っても過言ではありません。
そのために提供の方法は違えど特に「温泉」と
「食事」には、各館様々な工夫をこらし、その充実
に力を入れ、競争は熾烈です。

もちろん、その事はこの先の未来においても、
お客様にとって大事な要素でしょう。
そんななか、ホテルを建て替えるという機会にある
私達にとって、これからもこの癒しでいいのか?
癒しのグレードアップ。温泉・食事にお部屋や
サービスといった各パーツの質を上げるということ
だけでいいのだろうか?
そこに、癒し+α(アルファ)のなにかを加えられない
だろうか?
悩んだ私達は、他業種に目を向け、ひとつのヒント
に出会いました。
それは、ゲーム業界の話。
新商品を開発するにあたって、その商品コンセプト
を考える過程を綴った本で、
そこにはこうありました。
①コンセプトとは、お客様がすでに気づいて
いる「既知の価値」から、お客様もまだ気づいて
いない「未知の価値」を見つけること。
②コンセプトは、世の中をよくすること。
お客様もスタッフも幸せになること。
そして
③お客様にもスタッフにもわかりやすく、
伝わりやすいこと。
この本が、+ α を見つける方向性を私達に
与えてくれたのでした。
