コンセプト②ターゲット
どのような方に過ごしていただくホテルを目指すのか?
強みと弱みを知った上で、それを次に考えました。
前回、私達が強みとして提供できることと挙げた事は、
立地と歴史的要素でした。
では、この二つをホテルの良さとして感じてもらえる
お客様は……?
「子供さん達や若い方々 。 ではなさそう…。」
「小さなお子様や小学生にとっても遊び場所があって、
食事もバイキングで周りに気兼ねなく家族で、好きな
ものを好きなだけ食べられる方がいいですよね」
「ウチのダイニングでも、コース料理だからお子様は
途中で飽きて、寝てしまってたのを見たとき、可哀想
やら、申し訳ないような気持ちになったよ」
「泣く子をあやしながらご夫婦交代で食事されて
いたり……。」
「小さなお子様連れのファミリーには、
走り周れるほどの大きなホテルが合ってるのでは
ないかな?」
「若い人達、若いカップルのかたにしても 自然風景や
歴史って宿を決めることに影響しますかね?」
「お金の使い道も変わっているようだし、そもそも
旅行しますか?」
「女子旅?」「母娘旅行?」「グループ 趣味の会?」
などなど、話し合う事、数時間と数日。
行き着いたのはやはり子育てから離れた「大人」の方々。
それも「ご夫婦」での旅行。
やはり、これが一番フィットするのでは という結論
でした。
調べて見ると、ある統計では50代~60代のご夫婦の
約5割は年1回以上の旅行をされていると出ていました。
そんなご夫婦旅行の中でも、記念日とか、節目の時に、
また奥様孝行など、いつもよりもちょっと特別な場面
に合うホテルになれれば!
いろいろいろ話し合いながら、私達にとっても、
やりがいを持てるホテルづくりの方向性が
やっと一つ見えてきた!
そんな気がしたのでした。
しかし、そう思ったのも束の間…。
コンセプト探しの旅はここからが本番となったの
でした。