コンセプト
今回の改築にあたり、「どのような時に、どのような方と、どのように過ごしてもらい、どのような価値を届けられるホテルを目指すのか?」
それが研修などあらゆる分野の先生方、相談した他業界で活躍している方、そして融資を依頼する金融機関からも求められた問いでした。
私自身、そしてスタッフと共に、コンセプトというものについての本で勉強しては議論し、視察したり、講演を聞いたりして、また議論するを繰り返しました。
お泊まりいただく全ての人にご満足していただけるホテルは私達の理想ですが、「もはや全てのお客様のニーズに応えることは難しく、それを追うのはもうやめるべき」というのが彼等の共通した言葉です。
それよりも「ウチはこういう宿です‼️という特徴をアピールして、それを好まれるお客様にお見えいただき、ご満足いただけるよう努力する方がいい」と。
これまでもホテルを運営しながら思うことはありましたが、いざそれを問われると「意外に難しいことだなぁ」と感じながらのスタートでした。
何となくわかるけど、元々コンセプトって何?
どうしてコンセプトがいるの? そんなに大事なことなの?
じゃ、どうやって作っていくの?
どういうものが、いいコンセプトってことになるの?
私もスタッフも恥ずかしながら、こういうところからの始まりで、
大袈裟ですが、まるで冒険の旅にでも出かけるかのような気分でした。
その答えを考えて、考えて、私達なりの答えを見い出そうと、懸命にもがきました。
皆様にとっても「これからどんなホテルになるの?」
それが一番のご興味かも知れません。
このコンセプトについても、これから回を分けてお伝えしていくことにします。