雲仙九州ホテル

硫黄との終わりなき戦い

現在進行している工事について、現場会議を毎週開いています。

 

 

 

 

 

 

これまでも、計画の初期段階からインフラ設備が硫黄により腐食し壊れてしまう事が、最も重要な課題の一つでした。

 

 

雲仙地獄の上に建つ立地の良さは、私達にとって大きな財産ですが反面、機械設備や電化製品の故障の頻度は想像を超えるもので、各業者さんも驚くほどの凄まじさです。

 

 

例えば、昨今の薄型テレビは半年から1年で故障です ‼️
硫黄対策の処置を施した特別品でも2年そこそこ…です。

おそらく雲仙以外なら、10年はもつでしょう。
お客様にそのようなお話をしますと「まさかあ~」という反応が返ってきますが、実際ここに住んでみないと、とうてい理解できないことだと思います。

 

 

この日も空調や給湯設備をどのような仕組みにするか!?

幾度となく皆で話し合い、悩んできました。そして出た一定の結論は…。

 

腐食を止めることは現状不可能! ( ̄◇ ̄;)

 

故に、故障の頻度をいかに伸ばすか!と、故障した時の修理をいかに素早くするか!です。

 

 

これまでも故障と修理のランニングコストは多額でしたが、それは老朽化が原因ではなく、たとえ新築してもこの悩みは消えないようです。

 

 

大変難しい環境ですが、一方で自然科学の専門の方からは「雲仙の土地柄、その本物感を物語る事実」と言われます。

 

 

「そう言われてもなあ~」というのが本音ですが…。

お客様には極力ご迷惑をおかけしないよう最善策を考えていきます。